探偵の尾行がバレたらどうする?違法になるケースや中断の基準を解説

探偵の尾行がバレたらどうする?違法になるケースや中断の基準を解説
どんなに慎重に尾行をしていても、対象者にバレる可能性はゼロではありません。
尾行は探偵業法で認められており、基本的には違法ではありません。ただし、対象者にバレたり、バレそうになったりしても尾行を強行した場合は、さまざまな法律に抵触しやすくなるため注意が必要です。
この記事では、探偵の尾行がバレる原因や、バレた場合の対処法などについて解説します。
探偵の尾行がバレる3つの原因
探偵の尾行は、どれだけ用心していても100%バレないということはありません。探偵の尾行がバレる主な原因として、以下の3つについて解説します。
探偵の行動によってバレる
1つ目は、探偵自身の行動によってバレる可能性です。変装が不十分・不自然、距離が近すぎる、探偵の行動が目立っているなど、さまざまな理由でバレる可能性があります。
特に、店舗内で過度に立ち止まって不審な動きをするとバレる可能性が高くなります。また、施設規約違反の撮影をしていると、スタッフや警備員に声をかけられて目立ってしまい、バレる可能性があります。
固定点観察やチームでローテーションを組み、対象者や周囲の人間に顔を覚えられないようにするのがおすすめです。また、車両も入れ替えて不信感を与えないようにするのもポイントです。
依頼者の言動によってバレる
2つ目は、依頼者の言動でバレるケースです。探偵の尾行がバレていなかったとしても、依頼者の対象者への態度や言動でバレる可能性があります。
依頼者が対象者を問い詰めすぎたり、普段と比べて言動や態度が違いすぎて怪しまれ、バレる可能性があります。
不慮の事故によってバレる
3つ目は、不可抗力の事故によってバレるケースです。交通事故を起こすなどして、運悪くバレてしまう可能性もゼロではありません。
設備や店舗で不審者とみなされ、職務質問を受ける、防犯センターに通報される、施設管理者から注意されるといったことでもバレることがあります。主に第三者の介入によってバレる可能性が高いため、注意が必要です。
対象者自身の警戒心が強く、周りをよく観察していたり、人の顔を覚えていたりしてバレるケースもあります。100%バレないということはないと意識することが重要です。
探偵の尾行が違法になるケース
探偵の尾行は探偵業法で認められているため、基本的には合法ですが、場合によって違法になる可能性もあるため注意が必要です。ここでは、探偵の尾行が違法となり得る主なケースについて解説します。
探偵業法などの法令に違反している
業務としての探偵の尾行行為は、探偵業法で認められているため違法ではなく、ストーカー規制法第2条にも抵触していません。ただし、尾行の仕方が探偵業法や個人情報保護法、各種法令に違反していると違法となる場合があります。
主に以下のような行動が違法となる可能性があるため、注意が必要です。
- GPSを使って尾行している
- 住居侵入罪に抵触している
- いやがらせや復讐などを助長する可能性がある
バレても尾行を続行すると違法になる場合がある
尾行がバレても無理に続行していると、各種法令や条例に抵触しやすくなり、違法となる可能性があります。対象者から訴えられ、損害賠償を請求される可能性もあるため注意が必要です。
尾行がバレた場合や、尾行に気づかれた可能性がある場合は即時中断も視野に入れることが重要です。
探偵が尾行を中断する基準
探偵の尾行に気づかれたり、気づかれそうになった場合は中断する判断も必要です。探偵が尾行を中断する主なケースと、その判断基準について解説します。
対象者の警戒が強い場合
対象者の警戒が強く、後ろを振り返ったり、周囲をよく観察していたりして、尾行を警戒している場合があります。その場合、尾行に気づかれる可能性があります。
対象者の警戒があまりに強い場合は無理に続行しても成果が望める可能性は低いため、中断の検討が必要です。
対象者や周囲の人間に気づかれた場合
尾行が対象者本人や周囲の人間に気づかれる可能性があります。前述の通り、探偵の行動が目立っている、対象者に顔を覚えられる、不慮の事故が起こるなどしてバレる可能性があります。
また、長時間張り込みをしている場合、周囲の人間に不審に思われ、騒ぎになってバレる可能性もあります。尾行がバレた状態で続行すると各種法令に抵触しやすくなり、違法になる可能性があるため、中断の判断が必要です。
探偵の尾行がバレた時の対処法
探偵の尾行がバレた時の対処法について、以下で解説します。
安全を確保して距離を取る
1つ目は、安全を確保して距離を取ることです。尾行の対象者や周囲の人間、探偵本人に危険が及びそうな場合もあるため、まずは安全を確保します。
対象者と距離を取ってその場を離れる、または退避する判断も必要です。
事務所に連絡して判断を仰ぐ
安全を確保できたら、尾行の継続可否を判断します。自分一人で判断せず、事務所に連絡して判断を仰ぐことも重要です。
警察を呼ばれたら事情を説明する
対象者に見つかっり、警察を呼ばれてしまう可能性もあります。警察には事情を説明し、探偵の調査であることを伝えます。ただし、対象者には身元を明かさないようにすることが重要です。
まとめ
尾行がバレたりバレそうになったら、すぐに安全を確保して距離を取るようにしましょう。無理に強行するとさまざまな法律に抵触しやすくなり、違法になる可能性もあるため、注意が必要です。
尾行がバレないようにするためには、チームでローテーションする、車両を変えるなどの工夫も重要です。事務所やチームで相談、協力しながら行うようにしましょう。
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