探偵にできるストーカー対策と探偵が介入するメリット
ストーカー被害の対応は警察の管轄と思われがちですが、実際には被害届を出すための準備は被害者が行わなければならないため、負担が大きくなりがちです。
そんな時、探偵はどのようにストーカー被害者へのサポートを行えるのでしょうか。
こちらでは、ストーカー被害を訴える依頼者に対して、探偵ができることについて見ていきましょう。
探偵ができるストーカー対策とは?
探偵という立場で、ストーカー被害者から受ける依頼内容はストーカーの特定や証拠集めなどです。
具体的にどのような行動調査ができるのかを見ていきましょう。
ストーカーの行動を監視し、報告書を作成することができる
常にストーカーからつきまとわれているストーカー被害者は、ストーカーの正体やどのような行動をしているのかが分からずに、恐怖や不安を感じるものです。かといって、相手の身元や行動パターンを調べることは容易ではありません。
しかし、探偵はストーカーと面識がなく、相手に認識されずに張り込みやストーカーの尾行、行動の監視をすることが可能です。
そして、ストーカーの住所氏名や勤務先、行動パターンなどを調査して報告書を作成することができますので、警察や弁護士に相談する際に心強いでしょう。
ストーカーが被害者に対して嫌がらせをしている場合証拠を収集できる
さらに、ストーカーが被害者に対して盗聴や盗撮、電話やメール、郵便物の押し付けといった嫌がらせをしている場合には、その行為を証明できる証拠を収集することも可能です。
具体的な証拠収集の手順は以下の通りです。
被害者からの情報収集
- 被害者がいつ、どのような被害を受けたのか
- 不審に思ったきっかけは何だったか
- 思い当たる理由はないか
- 自分の行動や情報が洩れていないか
など、情報収集を行い、証拠探しを進めます。
被害の現場調査
実際に被害を受けた現場の写真撮影や聞き込み、張り込みなどを適宜行います。
通報履歴の調査
警察に通報したことがある場合は、その履歴を確認して、ストーカーの行動パターンを分析します。
その後、ストーカーが現れる可能性が高い日時に張り込みを行うことも多いです。
防犯カメラの活用
被害者宅周辺など、同じ場所で被害が確認される場合には、防犯カメラを設置して嫌がらせの瞬間やストーカーを撮影します。
探偵がストーカー対策を行うメリット
ストーカー被害の相談を弁護士や警察にすることもありますが、弁護士は法的な手続きのサポートやアドバイスはできるものの、実際に証拠集めなどを行うことはありません。
一方、警察は捜査やストーカーへの警告の権限を持っていますが、証拠がほとんどない状態で被害を訴えても対応してもらえない可能性があります。従って、探偵がストーカー対策を行うのは、弁護士や警察に相談する前の準備段階がほとんどです。
以下に、探偵が介入することによるメリットを見ていきましょう。
専門的な知識と技術を持っている
ストーカー被害者が証拠集めや対策をしようとしても、証拠として不十分であったり、十分な対策になり得なかったりすることが多いです。
探偵はストーカー対策に関する経験があり、法的に許可された専門的な知識と技術を有していますので、時間をかけずに証拠能力のある証拠をそろえることができます。
複数人での張り込みや高性能な防犯カメラなど、高度な監視技術と機器で調査を行っていますので、ストーカーに関する情報や証拠の適正な収集と処理ができるでしょう。
安全性の確保ができる
ストーカー被害を訴えるためには、被害者が証拠を揃えなければなりません。
しかし、ストーカー被害を受けていた本人が自力で証拠を収集する場合、つきまといや嫌がらせがひどくなったり、ストーカーが逆上して危険に晒されたりする可能性があります。
その点、事情を理解して証拠集めや情報収集に長けている探偵が調査や証拠の準備をすれば、被害者の安全性を確保することが可能です。
加えて、ストーカーや被害者との面識がほとんどない探偵が調査を行うため、ストーカーは自分が逆に監視や調査をされていると気づきにくく、警戒されないので証拠が集めやすくなります。
警察に被害届を出す手続きをサポートできる
証拠が集まったら警察に被害届を出すことになりますが、状況の説明や証拠類の提出など、被害者がしなければならないことも少なくありません。
探偵はこれらの書類の作成や情報提供、証拠の準備などのサポートを行うことができるため、被害者の負担が軽くなります。
書類が不備になることもないため、被害届を出してからすぐに対応してもらえ、その分被害者が精神的な苦痛を味わう期間が短縮されるでしょう。
探偵はストーカー対策における身近な相談窓口
このように、ストーカー対策を探偵に依頼すれば、被害者が自らの身を守るための方法を伝えたり、依頼者の安全確保をしながら相手の特定や法的に使用可能な証拠集めをしたりするため、ストーカー被害に対して強力な対処が期待できます。
すぐに警察に相談するのは、被害者にとっても心理的ハードルが高くなりがちです。身近な相談窓口として、迅速な対応を心がけましょう。