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公開日:2024.07.15 最終更新日:2024.07.22

探偵と警察の協力関係はある?互いの関係性や役割の違いを詳しく解説

探偵と警察は互いに守秘義務があり、協力関係はほとんどありません。ただし、警察から協力依頼を受ける探偵は存在します。

本記事では、探偵と警察の協力関係について詳しく説明します。探偵と警察の違いや課題についてもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

目次

探偵と警察の協力関係はほとんどない

警察官のイメージ

探偵と警察の協力関係は、基本的にありません。探偵は依頼者の個人的な問題を解決するために活動しますが、警察は公共の安全と秩序を維持するために活動します。
互いに守秘義務があるものの、警察から協力依頼を受ける探偵は実際に存在します

探偵と警察には守秘義務がある

探偵と警察はそれぞれ守秘義務があります。探偵は依頼者のプライバシーを守るため、調査内容や結果を第三者に漏らすことはできません。

一方、警察も捜査情報を外部に漏らしてはいけない法的制約が存在します。互いに守秘義務があるため、探偵と警察の間で事件や調査に関する情報共有はされません

元警察官の探偵でも協力関係はない

元警察官が探偵として活動している場合でも、警察との協力関係はありません。元警察官は警察で得た知識や経験を活かして探偵業務を行えますが、現役の警察官と直接的に連携することは法的に制限されています。

漫画では、元警察官の探偵が警察と協力するシーンが描かれているものの、警察の内部情報の共有は禁じられています。守秘義務が厳しく適用されるため、元警察官が探偵として活動する場合でも、警察との協力はありません。

探偵が調査中に事件性を見つけたら報告できる

探偵が調査中に犯罪の兆候や事件性を発見した場合、警察に報告できます。探偵は主に民事事件に関する調査を行いますが、刑事事件の捜査権や逮捕権はもちません。

しかし、取得した証拠を警察に提供した際に、警察が刑事事件として捜査を開始するきっかけになる場合もあります。探偵は調査結果を依頼者に報告する義務があり、事件性の内容も含めて調査報告書を依頼者に提出します。

探偵は依頼者との契約に基づく守秘義務があるものの、依頼者から許可が出れば調査内容を警察へ報告できます。

警察から協力依頼を受ける探偵は存在する

調査を遂行する探偵

探偵と警察の協力関係はありませんが、協力依頼を受ける探偵は存在します。警察の捜査が難航している場合や、特定の専門知識が必要な場合に探偵へ依頼されます。

ただし、無断で探偵に依頼すれば警察は懲戒免職になるため注意が必要です。

探偵への調査依頼は一定の条件下でできる

探偵への調査依頼を行う警察は、ごく稀ですが存在します

警察が探偵に調査を依頼する主な条件例は、以下のとおりです。

  • 事件の重要性が高い
  • 捜査が行き詰まっている
  • 重要参考人の所在が不明
  • 関係者の同意が得られる
  • 証拠収集に繋がる可能性が高い

例えば、警察が行方不明者の捜索で行き詰まった場合、探偵の持つ専門技術やネットワークが役立つ場合があります。ただし、探偵が収集した証拠は裁判で採用されない可能性もあるため、扱いには注意が必要です。

無断で探偵に依頼すると懲戒免職になる

警察官が無断で探偵に調査を依頼した場合、懲戒処分の対象となり、最悪の場合は懲戒免職に至る可能性があります。警察官は公務員として国が定めた法律に従う必要があり、無断で操作情報を漏らすのは禁じられているからです。

もし無断依頼が発覚した場合、警察官は職務上の地位を失い、法的な処罰を受ける可能性があります。もし警察が探偵に依頼する際は、必ず上司の許可と正式な手続きが必要です。

探偵と警察の役割の違い

レコーダーとメモ帳

探偵は民事トラブルの解決に特化しており、依頼者のプライバシーを守りながら、証拠収集を行います。

一方で、警察は国家の治安維持機関であり、犯罪の予防と捜査、被疑者の逮捕が主な役割です。

ここでは、探偵と警察の役割の違いを詳しく解説します。

探偵の役割

探偵の主な役割は、民間の依頼者からの要望に応じて情報を収集することです。たとえば、浮気調査や行方不明者の捜索、企業の内部調査などです。

探偵は依頼者のプライバシーを尊重し、法に触れない範囲で調査を行う必要があります。法律を遵守しながら、依頼者が必要とする情報を効率的に収集するのが役割です。

警察の役割

警察の主な役割は、公的な安全と秩序を維持することです。犯罪の捜査や交通違反の取り締まり、地域の安全確保などを行います。

警察は法的権限を持ち、令状に基づいて家宅捜索や押収、逮捕を行うことが可能です。国家の治安維持機関でもあり、公共の利益を最優先し、法の執行と市民の保護を目的として活動しています。

探偵と警察の協力における課題

探偵と警察の協力において、情報共有の難しさが課題点の1つです。探偵は依頼者のプライバシーを守るために情報を秘匿する必要があり、警察は捜査情報の漏洩を防ぐため、守秘義務を守らなくてはいけません。

もし探偵が警察に協力する場合、法的な枠組みや手続きが必要です。事件解決に向けて迅速な行動が求められるものの、法的な制約が事件解決を遅らせる可能性もあります。

課題を克服するためにも、探偵と警察の間で協力体制を築いていくことが重要です。警察と探偵の協力が深まれば、犯罪解決の促進や被害者保護の強化、治安向上などが期待できます。

探偵と警察の役割を理解して依頼するか決めよう

探偵と警察の協力関係は、ほとんどありません。ただし、警察から協力依頼を受ける探偵は存在します。

探偵は主に民間の依頼者のために働き、プライバシーに関わる調査を専門としています。犯罪行為に関する捜査は警察に依頼すべきですが、浮気調査や企業内部の問題調査は探偵が適しています。

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